コドモクリエイターズインク

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【Hello! World in カンボジア②〜くっくま孤児院編〜】

2019年08月22日

「世界中に友達を作ろう!」を合言葉に始まった「Hello! World」。

今回は、世界への第一歩としてカンボジアに小学生4人が出発しました!

7/277/31の期間に、孤児院の子どもたちと交流したり、農村に泊まって村の小学校を訪問したり、カンボジアの負の遺産である「キリングフィールド」を訪れたりと日本ではできない様々な体験をしてきた子どもたち。今回は、その2日目の様子をレポートします!

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カンボジア2日目。子どもたちは、いよいよ待ちに待った「くっくま孤児院」へ。

くっくま孤児院は、日本のNPO法人グローブジャングルが運営している孤児院です。コドモクリエイターズインクでは子どもたちがお手紙を送ったり、「キッズアントレタウンプロジェクト2019」の売上の一部を寄付したり、かねてより交流を続けてきました。

そして今回、ついに念願叶って子どもたちが顔を合わせることに!

憧れの有名人にこれから会えるようなワクワクとドキドキを感じながら、くっくま孤児院に向かう車に乗り込みます。

車が孤児院に着くと、門の前で子どもたちが待っていてくれました。案内されて建物の中に入ると、子どもたちがカンボジアの伝統舞踊や日本で大人気の「パプリカ」を踊って歓迎。

こんな風に歓迎してくれるとは思っていなかったので、インクの子どもたちはとても驚いた様子でしたが、同時にとても嬉しそうでした。

また、くっくまの子どもたちは、小学生から高校生までみんな日本語で自己紹介してくれて、それぞれの「夢」も語ってくれました。その姿にとても感銘を受けたインクの子どもたち。その後、キッズアントレタウンで自分たちの夢を叶えた話をして、自らの可能性を信じて挑戦することの大切さを伝えました。

「宇宙開発」が夢の女の子が話をすると、初めて聞いた言葉にくっくまの子どもたちはとっても興味津々な様子。「そんな仕事もあるんだ!」と世の中にはまだまだ自分の知らない世界が無限大に広がっていることを実感していました。

お互いの夢を語り合うことで、お互いの可能性を広げ、応援し合い、明るいミライを共に「そうぞう」する。そんな場がそこにはありました。

お互いの自己紹介が終わると、次は一緒に昼食作り。

キッズアントレタウンの寄付金で購入した50kgのお米を使って、みんなでカレーライスを作ります。

そして何と、将来の夢は「ラーメン屋さん」というSくんは、くっくまの子どもたちのために出張ラーメン屋さんを開きます!

Sくんというと、3月のキッズアントレタウンでは本物のラーメン屋さんに弟子入りし、1日で180杯以上を売ったという「伝説」を残しています。そして今回の企画は「くっくまの子どもたちにもぜひラーメンを振る舞いたい!」との彼の熱い想いから実現しました。

ラーメンの麺の材料は全て日本で自ら調達。現地では青ネギや特製の味付き卵を作るために卵を買う、という熱の入れよう。どんなラーメンが出来るのか、とても楽しみです!

食材の調達は、近くの市場へ。

くっくまの子どもたちに手を引かれ近所の市場へ向かう子どもたち。

前日のナイトマーケットとは打って変わって、観光客が誰一人とおらず、食材だけが集められた地元住民の台所のような市場です。

日本ではほとんど見ない野菜や果物が並べられ、魚や肉などをその場で捌いている光景にちょっと気後れする大人たちをよそに、子どもたちはどんどん先に進み食材を購入していきます。

カンボジア2日目にして、早くも子どもたちの環境適応能力の高さに驚かされました。

「適応力が高い」というよりも、ある意味で「常識知らず」と言った方が良いかもしれません。

日本という「常識」に囚われず、異なる価値観に対峙した時にまずはそれを受け入れ、その「違い」に興味を持って飛び込む。「多様性の時代」と言われる昨今だけれど、子どもたちは意識せずとも自然体で世の中にある多様性を楽しんでいる。それは、カンボジアで出逢う様々な「違い」を既にそこにある「当たり前のもの」として捉え、それを純粋に楽しむ子どもたちの姿を見てまさに感じたことです。

無事に食材を調達できたら、いよいよ調理の開始です!

くっくまの子どもたちはいつも自分たちでご飯を作っているだけあって、とても手際良く準備を始めます。

インクの子どもたちも積極的に関わり、ジャガイモやニンジン、タマネギなどの野菜を分担して切っていきます。

すると、あっという間に30人前以上のカレーライスの具材はお鍋の中に。あとはじっくり煮込んで完成です。

子どもたちのチームワークが光った瞬間でした!

一方、Sくんはというと、みんながカレーライスの準備をしているのを横目にラーメン作りに取り掛かります。まずは味付け卵の準備。どんなものを作るのか興味津々のくっくまの子どもたちも手伝いに来ました!

そして、さすが180杯のラーメンを売り上げたSくん、20人前のラーメンをとても手際良く作っていきます。汗だくになりながらも真剣な眼差しでラーメンを作るその姿は、もう立派なラーメン屋さんの大将です。

そしてついに、Sくんの特製ラーメンの完成!!

完成したSくんのラーメンは、くっくまの子どもたちにも大好評でした!!

みんなの「美味しい!」という声に、Sくんは「疲れた…」と言いながらも、その表情はとても晴れやかで達成感に満ち溢れていました。自分が大好きなラーメンを作り、それを食べた人が「美味しい!」と言って笑顔になる。たくさんの笑顔で溢れた幸せな空間が、そこには広がっていました。

ラーメンの後は、いよいよみんなで作ったカレーライスを食べます。やっぱり自分たちで作ったものの味は格別。料理を作る大変さを味わったと同時に、みんなで協力することの大切さ、みんなで一つのものを作り上げることの達成感を子どもたちは感じていたようでした。

ご飯を食べた後はみんなでお掃除の時間。食器を片付けたり、孤児院のお掃除をしたり、みんなで楽しく綺麗にしました。

そして、その後は待ちに待った自由時間!

一緒にダンスをしたり、歌を歌ったり、ボードゲームをしたり、サッカーをしたり、それぞれ思い思いの時間をくっくまの子どもたちと過ごしました。

言葉は通じなくても、いつの間にか仲良くなっている子どもたち。ダンスや歌、スポーツに国境はないと言うけれど、今、目の前にいる人に興味を持ち、一緒に楽しい時間を過ごそうという意識こそが、国境を飛び越え世界中に友達を作ることに繋がるのではないかと感じました。

そして最後には、それを象徴するかのように、みんなで「パプリカ」を踊りました。

今この瞬間を大切に、目の前にいる人と最高の時間を過ごす。それは儚くも楽しくて、とても幸せな時間でした。

帰り際には折り鶴を渡して、「またね!」と言ってお別れ。

次いつ会えるのかはわからないけれど、この思い出はお互いの心に深く刻まれ、この固く結ばれた絆はいつまでも解けることはないでしょう。

私たちは、この同じ小さな地球に住んでいる「友達」、そして、これからのミライを一緒に創っていく「仲間」になったのだなとこの時実感しました。

当たり前のように一緒にカレーライスを作って食べて、当たり前のように一緒に掃除をして、当たり前のように一緒にダンスを踊り、歌を歌い、サッカーをして、当たり前のように「またね!」と言ってお別れをする。子どもたちは、そんな「当たり前」を通して、世界中に友達を作っていきます。大人が思っているよりもずっと、子どもたちは自然体で違いを受け入れ、楽しんでいます。

くっくま孤児院での子どもたちのそんな姿を見て、そう感じたと同時に、ミライは明るいと確信しました。

3日目は、いよいよプレイクラン村に泊まります。

電気や水道もない農村での暮らしに、子どもたちの反応とは。

次回のレポートも、どうぞお楽しみに。